海外でレッドウィングにまた動きがありました。
ゴールドラセットの復刻アイリッシュセッター9875、9866が欧米で発売されたとお伝えしたのも記憶に新しいところですが、、、
今回、いよいよブラッククロンダイクの9874も発売を迎えたようです。
ゴールドラセットの発売から数ヶ月。開発期間を要さないとは言え、この矢継ぎ早な市場投入は欧米でのヴィンテージ人気の盛り上がりを表しているように感じます。
過去にも何度か書いていますが、日本ではヴィンテージブーツの象徴のひとつとして人気のある茶芯レザーですが、欧米では茶芯の露出は劣化であり補色の対象でしかなかったそうです。実際、アメリカに古着を買い付けに行くと黒の靴墨や時にはマジックで塗られた茶芯ブーツに出会うことがあるそうです。
そんな茶芯レザーをカッコ良いものとしてレッドウィング・ジャパンが企画して再現したのがブラッククロンダイク。
発売はちょうど5年前、私のレッドウィング熱再燃のきっかけにもなった出来事です。
その後、次第に使用モデルを増やして行きましたが、ターニングポイントになったのがレッドウィング110周年モデルの2015ハンツマンではないかと思います。
世界同時発売されたハンツマンで世界中が茶芯レザー「ブラッククロンダイク」を知るところとなり、日本のアメカジファンの愛する古き良きモノの魅力が世界中に広まったのではないでしょうか。
書いていてふと、茶芯とか関係なく新しいブラックレザーというだけで盛り上がっているのではと心配になりましたが、アムステルダムのブログではこんな紹介をされていたので安心しました。
This is a double-tanned leather with a brown core and a black exterior. This means that the boots will fade beautifully and end up having a deep brown color. – Red Wing Amsterdam
気になる仕様は?
さて、気になる仕様ですが、Red Wing Heritageの説明によると、、、
With all the details of the 9875, the limited Irish Setter 9874 features Black Klondike leather and is now available at select retailers in North America and Europe. – Red Wing Heritage
とのことで、当たり前ですが日本と同じくレザー以外は9875と同じ仕様になるようです。
ただし、この9875と同じというのは、前回の記事でも書きましたが国内の既存モデルとは少し違うという点にご注意ください。
一番の違いはタン。
従来のアイリッシュセッターシリーズは左右に犬タグが取り付けられていましたが、新仕様は右足のみ。
代わりに従来はなかった刻印が入るようになりました。
これに関しては国内向けも順次切り替えが進んでいるそうなので、こだわる方は購入する際どちらか確認した方が良さそうですね。
日本で独自の進化を遂げたレッドウィングが、今度は逆に世界をリードして行く。
ワークウェアやワークブーツは間違いなくアメリカが本場ですが、「アメカジ」に関しては日本は紛れもなく先進国です。
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