【ラコステ】ポロシャツ[フララコ L1212]と[日本製 L1212A]どこが違うのか比較してみた

さて、ほとんど同時に手に入れた2枚のラコステポロシャツ。

Horiはポロシャツ【ラコステL1212 "フララコ" 】を手に入れた!
季節外れにポロシャツネタで盛り上がっている当ブログ。 実はあの2枚を手に入れた...

日本製のL1212Aとフララコと呼ばれるヨーロッパ流通のL1212。
どこが同じでどこが違うのか。

それでは、早速各部の違いを見て行きましょう。

あくまでも私の手元にあるL1212とL1212Aでの比較となります。
複数の生産ルートがあるというL1212の原産国による違いや、同じ原産国であっても個体差による違いの可能性が排除できないことをご理解ください。

※以下、便宜上L1212を「フララコ」、L1212Aを「日本製」と表記します。

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タグ

まずは商品を見極める際に重要なタグ。

[Lacoste L1212][Lacoste L1212A]

ここは明らかな違いがあります。
まずカタチですが、フララコが長めで日本製が短めです。

内容は、フララコはブランドロゴにカラーのワニマーク、下に[CLASSIC FIT]の文字が入る極シンプルなタグ。サイズは別タグに記載で、[FR 3 / US S]とグローバル展開らしく2ヶ国表記になっています。
日本製の方はというと、フララコと同じくブランドロゴにワニですが、ワニは黒のシルエットになります。
下には[FRENCH BRAND / MADE IN JAPAN]の文字。サイズは同じタグの右下に数字で表記されています。

生地

生地は質感も違いますが、他に決定的な違いが発見できました。

[Lacoste L1212][Lacoste L1212A]

まず質感。
日本製はスーピマを使っていることもあり、光沢があってしなやかな質感です。超長綿の特徴である吸水性も期待できるので、快適性も優っているのではないでしょうか。
フララコは日本製に比べるとややドライなタッチで、張りのある質感です。耐久性や経年変化はもしかしたらフララコに分があるかも知れませんが、こればかりは今の時点では分かりません。

そしてもうひとつの決定的な違いは生地の取り方。

我ながらよく気付いたのですが、注意深く見るとフララコと日本製で生地の上下が逆なのです。
もちろんどちらかがエラー個体である可能性は否定できませんが、生地の上下裏表はアパレル工場では厳格に管理されて然るべきものではないでしょうか。
とすると、敢えてどちらかが逆にしたのか。はたまた色によって上下が違うとか。。。
厳密に言えば生地の上下が違えば仕立てた後の表情も変わってしまうはずなので、この点は不可解です。

エンブレム

お次はラコステのアイコンであるワニのエンブレム。

[Lacoste L1212][Lacoste L1212A]

どちらも同じに見えますが、よ〜く見ると精密さが違います。
分かりやすいのはワニの歯。特に上顎の歯は日本製の方が精細に描かれています。
他にも下顎から首のかけてのライン、尻尾の先の太さ、身体の中央を走るジグザグのお尻側のライン取り。

どちらかと言えば日本製の方が丁寧に作られている感じを受けますね。

襟まわり

ポロシャツの顔でもある襟まわりはどうでしょうか。

[Lacoste L1212][Lacoste L1212A]

まず日本製の方が首の前下がりが大きく、フララコの方が少し詰まった作りになっています。
さらに日本製の方が前たてが5mmほど長いので、ボックスステッチの位置が結構違っています。

そのボックスステッチとワニのワンポイントの位置関係も全く違っていますが、これを見るとワンポイントの位置が肩の高さから一定の距離で取り付けるルールのようであることが伺い知れます。

サイズ

最後に寸法の違いです。

モデル サイズ 着丈 身幅 肩幅 袖丈
フララコ L1212 3 71 53 44.5 21
日本製 L1212A 3 71 50 43 22

(寸法はcm)

※サイズの計り方はリンク先の「Tシャツ全般」を参考にしました。
サイズの採寸について

比べてみると一番違うのは身幅ですね。

[Lacoste L1212][Lacoste L1212A]

平置きで3cmの差なので、周囲で6cmも違うことになります。
この差は着比べた時に真っ先に実感できる部分で、フィット感もシルエットもフララコの方がややゆったりとしています。

肩幅は1.5cmの差ですが、肩幅の狭い私には日本製の狭めの肩幅の方がありがたいです。
肩幅が狭くても、袖丈が1cm長いので裄丈はほとんど一緒。袖口の位置は変わりません。

袖といえば、袖口の広さも違います。
写真からも分かるように、フララコの方が広く、日本製の方が狭くなっています。日本製の方が伸縮性もあり、二の腕にぴったりと密着してくれます。

一概には言えませんが、フララコは体格の良い欧米人向け、日本製は華奢な日本人に合わせたサイズ感になっているのでしょう。

結果、どちらを選ぶ?

色々と見てきた上で、ではどちらを選ぶか?ということですが、現時点では答えが出せないというのが結論です。

言われるように、確かに日本製の方が素材感が良く、縫製も丁寧です。サイズ感も日本人に合わせてあるのでスマートでフィット感も良いです。

そんな日本製の長所と、オリジナルであり、パリのお店に置いてあるのと同じという価値観をどう天秤にかけるかで答えが変わってくるでしょう。

個人的にはカジュアルウェアに縫製のキレイさはそれほど重要ではないと思っています。
もちろん丁寧に越したことはありませんし、クオリティを上げることへの敬意はありますが、精度=性能の精密機械を買うわけではないですからね。
私にとっては長く着用して行く中での耐久性や、劣化も含めた経年変化にどれだけ愛着が持てるかもとても重要です。

フララコL1212と日本製L1212A、どちらを選ぶ?

この問いへの最終的な結論を出すには、経験と勉強のために少し時間を要することになりそうです。

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