ひとつ前の記事でなぜ急にジーンズを掲載したかと言うと、リゾルト710が好きな方にこのパンツの紹介をしたかったのです。
D.C.WHITEと言うブランドのチノパンです。
あまり聞き慣れないブランドですが、それもそのはず。国内ブランド[ARBRE(アルブル)]がパンツ専門のニューラインとして2016年に立ち上げた、まだ新しいブランドなのです。
“District of Columbia WHITE” コロンビア(コロンブスの地)特別区。大航海時代、コロンブスによる新大陸到達はヨーロッパとアメリカの交流の発端となり、現代の生活に大きな影響を与えることになりました。私達はコロンブスの探求航海に倣いヨーロッパとアメリカのファッションを探求し、融合させたコレクションを理想とします。そして新大陸がコロンビアと呼ばれたように、誠実な物造りを常とする神聖な地、そこを WHITE と名付け、ブランド名を D.C.White として航海をスタートさせました。ブランドマークの帆船は、神聖な地 WHITE を目指し航海をする様を表しています。
仕事でジーンズが穿けなくなって以来、リゾルト710のようにすっきりとしたシルエットの綿パンをずっと探していたのですが、なかなか良いのが見つからなかった私にとって、この【D.C.WHITE】は突如現れた救世主なのです。
私のようにリゾルト710のファンで、仕事ではジーンズが穿けずジャケパンという方にぜひおすすめしたいパンツです。
おすすめポイント1 シルエットがキレイ
このチノパン、とにかくシルエットがキレイなんです。
最初の出会いは大阪ミナミのセレクトショップMOATさんのブログ。
この記事の紹介文とモデルさんの穿くパンツのシルエットのキレイさに射抜かれてしまいました。
私の着用画像は載せられませんので、ぜひリンク先の写真を見てみてください。センタークリース入りのすっきりとしたテーパードでジャケパンにぴったり。
ワタリと裾幅、そしてレングスのバランス、これぞ私の探し求めていた理想的なシルエットの綿パンでした。
おすすめポイント2 確かな作り
チノパンの命とも言える生地。
D.C.WHITEのこのチノパンには国内メーカー製のギャバジンが使われています。
もっさり感の出ない薄手の生地ながら、密度が高くコシがあり頼りない感じは全くありません。
適度な光沢のある表面感はビジネス用途にもピッタリです。
最近の細身の綿パンは軒並みウレタン入りのストレッチ素材ですが、こちらは綿100%のシャキッとした穿き心地。
綿100%は譲れないポイントであり、なかなか見つからない要因のひとつでもあったので、見つけた時は嬉しかったですね。
生産国こそ中国ですが、そこは信頼できる国内ブランド[アルブル]さん。確かな技術を持った工場で作っているのでしょう、縫製はとてもキレイです。
スレキにはペイズリー柄の生地を使い、ちょっとした遊び心もあります。
柄と言ってもワントーンなので派手ではないですね。
パイピングもしっかりと施されており、見えないところも手抜きなく丁寧に縫製されています。
ポケットにフラップは付かず、フラップを模した飾りステッチが入ります。
スラックスのようにVカットがあり、ポケット上にダーツが2本入っているので腰回りのフィット感も良いです。
また、この手のパンツにはお約束のベルトピンループももちろん装備。共布ではなく色違いのグログランテープになっているところが、使いやすさと程よいカジュアル感を両立していてお気に入りです。
以上のように、素材や仕立ての良さがシルエットのキレイさ、穿き心地の良さにつながった見事な一本なのです。
おすすめポイント3 お手頃なお値段
そんなこだわり満載のD.C.WHITEのチノパンですが、お値段は13,000円と比較的リーズナブル。
もちろん世の中には他にもジャケパンに合って、素材、縫製レベルの高いテーパードパンツなんていっぱいあります。代表的なところで言えばインコテックスやPT01、G.T.Aなど、海外パンツ専業メーカーのものが穿ければ言うことはありません。
が、いかんせん高い。。。
私にとって仕事パンツは消耗品に近い位置付けなので、お値段も選ぶ際の重要なポイントなのです。
なので、、、
早速色違いでリピートしてしまいました。
おすすめポイント4 選べるレングス
リゾルトファンにおすすめの最大の理由がこれです。
このチノパン、レングスが選べるのです。
さすがに1インチ刻みで8パターンなんて訳にはいきませんが、各ウェストサイズで股下が70cm、73cm、76cmと3パターンから選ぶことができます。
レングスが選べるメリットは多々ありますが、テーパードパンツの場合、裾上げをしなくて済むので作り手側が意図したシルエットを崩さずに穿けるというのが最大の利点です。
もちろんサイズ展開が増えれば増えるほど在庫ロスは拡大し、商売としては難しくなって行くはずです。が、それを押してでもレングスにバリエーションを持たせるということは、それだけシルエットに自信がある証拠ということです。
私はリゾルト710がウェスト31、レングス31ですが、D.C.WHITEはウェストがサイズ46でタイトめのジャストフィット。レングスはオリーブが76cm、ベージュは70cmにしました。
裾は折り返すとダブルのようにも穿けるので、オリーブは専らロールアップです。
ステッチ幅が3.5cmなので、1ロールアップでくるぶし丈の72.5cm、2ロールアップで9分丈の69cm。
トップスや靴とのバランスによって2通りの穿き方ができます。
2ロールアップすると赤いステッチが見えてカジュアル感を出せるのも◎ですね。
ベージュはこのパンツ本来のシルエットを楽しむためにレングス70cmを選びました。
これからの季節、ロールアップなしで軽やかに穿くのも良いですよね。
まとめ
まだまだ知名度の低い【D.C.WHITE】ですが、アルブルの地盤があるため地方有力セレクトショップ中心に取り扱い店が増えてきているようです。
そんなところも、かつてのドゥニームの取引先を中心に展開拡大をして行ったリゾルトに通ずるところがあって面白いですね。
私のように毎日リゾルト710を穿きたいけど、仕事はジーンズNGのジャケパンスタイル、そんな方がどれだけいるか分かりませんが、実は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
おすすめですよ。
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