日本企画アイリッシュセッターの海外発売が続いています。
ゴールドラセットセコイアの9875、9866の発売に続き、ブラッククロンダイク9874が発売されたのも記憶に新しいところですが、、、
今度は国内で2014年に発売されたカヌーモックがヨーロッパで11月17日にリリースされるようです。
国内ではゴールドラセットの9850とオロラセットの9851の2モデルが存在するカヌーモックですが、今回ヨーロッパで発売されるのはオロラセットの9851の方だけのようですね。
カヌーモックとは?
カヌーモックは2014夏にレッドウィング・ジャパンから発売された復刻犬タグアイリッシュセッターシリーズのひとつです。
前述の通りゴールドラセットセコイアの9850とオロラセットポーテージの9851がリリースされています。
特徴は何と言ってもカヌーの形を模したアッパー形状。877のように縫い目がウェルトに接しないよう考慮されていて、高い防水性を確保しています。
モカ縫いは被せモカとなり、複雑に重なり合うレザーとステッチ入りスプリットウェルト、更にフルレザーライニングも相まって見た目の重厚感と実際の重量は他の6インチハイトブーツとは一線を画しています。
今回発売に合わせて先にヨーロッパ発売されたアイリッシュセッターシリーズのように片タグ/タン刻印仕様になっているのか、またワイズ展開はどうなるのか、今後情報が出てくることでしょう。
アイアンレンジからアイリッシュセッターへ
ヨーロッパでの日本企画アイリッシュセッター発売ラッシュ。
日本人としては少し嬉しい出来事ですね。
インスタグラムやツイッターでヨーロッパの方々のアメカジスタイルを見る機会があります。数年前までは日本に比べてワーク色が強く、やや泥臭いスタイリングが主流だったような気がします。アメリカに対する視点の違いで、先進大国として接してきた日本と、開拓地として見てきたヨーロッパという立ち位置の違いがアメリカに対するイメージを別なものにしていたのだと想像していました。
それが最近、ヨーロッパのアメカジが以前に比べてシンプルになってきたように思えます。ハンチングをかぶり髭を蓄えて、ワークシャツに蝶ネクタイ、サスペンダーで太いジーンズに無骨なブーツ。日本人がそのまま真似たらコスプレになってしまいそうなデコラティブなスタイリングから、ライトでスマートなスタイリングへ変化してきているようです。
よく日本のカジュアルファッションは世界的に見ても進んでいると言われますが、アメカジについてもそれが当てはまるのでしょう。良くも悪くもアメリカへの憧憬が進化を促進したという側面もあるのかもしれません。
ファッション全体がシンプルな方向へシフトしたということもありますが、結果としてヨーロッパのアメカジは日本で独自に進化したアメカジに近づいてきました。
ブーツで言えば、アイアンレンジからアイリッシュセッターへ。ヨーロッパでは長らく無骨な雰囲気のアイアンレンジがベストセラーの座を守ってきたようですが、スタイリングの変化からよりスマートで、よりプレミアムなブーツに目が向き始めたのでしょう。
そこで注目されたのがレッドウィング・ジャパンが6年前にリリースした復刻アイリッシュセッターシリーズだったということなのだと思います。
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