先日行ったブーツの年末スペシャルケア。
9874に続いて、同じく黒レザーの8133スーパーソールをお手入れしました。
9874が茶芯のクローンダイクなのに対して、こちらは芯通しのブラッククローム。
手に取ると同じ黒でも表面の質感、色の深みなど似て非なるものだということが分かります。
最初は少しマットな質感でしたが、シワの山など擦れる部分やレザーにテンションのかかっている部分に自然なツヤが出てきました。
ポーカーフェイスなブラッククローム
この8133はウェルトが露出していないこととブラッククロームで作られているということで、雨に対しての耐久性が非常に高いです。
さすがに土砂降りの雨にはダナーなどのアウトドアブーツに分がありますが、多少の雨ならこの8133で十分。
なので、ちゃんとした雨靴を持っていない私はどうしてもこの8133を雨の日に履くことが多くなります。
ブラッククロームは丈夫なので、雨に日にばかり履いてもこの通りシミやひび割れもなくキレイなものです。もし汚れてもブラッシングをすれば元通りになります。
ただ、心配なのはこの厚く強力な黒い塗膜はレザーの耐久性を上げると同時に、下地のレザーがいくらダメージを受けていてもそれを隠してしまうこと。
耐久性の高いブラッククロームとは言っても、過酷な環境で履かれればダメージも蓄積するでしょう。見えていないだけで乾燥しているかもしれませんし、見えていないだけでシミにもなっているかもしれません。
丈夫だからと言って手入れを怠っていて取り返しのつかない劣化を招いてしまったら靴がかわいそうです。
気付いた時には手遅れなんてことにならないように、見た目はキレイでもお手入れです。
スーパーソールのお手入れはスーパーイージー
さて、この8133のお手入れに使うのはこちら。
使う順に
- 馬毛ブラシ
- ステインリムーバー
- レザードレッシング(オイル)
これだけです。
9874と違いレースステイが大きく開くのでブロワは使いません。ソールのコバは拭くだけでOKなので消しゴムタイプクリーナーも必要ありませんし、インソールがレザーではないのでデリケートクリームも使いません。
使い勝手の良いスーパーソールはお手入れもカンタンです。
ブラッシングでホコリを払ったらステインリムーバーで汚れ落とし。この時、ソールのコバも一緒に拭くとキレイになります。
ひと通り拭き上げたらレザードレッシング(オイル)です。
黒いレザーはオイルを塗った時のテラテラとしたテカリがたまりませんね。
9874と同じく浸透に数時間置いたらクロスで拭いてブラッシングをします。
黒が引き締まり、しっとりと落ち着いた表情になりました。
後ろ姿も引き締まって凛とした雰囲気です。
こんなにカンタンなお手入れですが、これで靴の寿命が少しは延びたでしょうか。
引き続き雨の日中心の着用が多くなると思うので、これからもこまめにお手入れしてあげるようと思います。
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