靴を一足買いました。
金文字のあしらわれた気品ある紺の箱。
春に買ったバートンに続いて2足目のトリッカーズを手に入れました。
実は先日、とあるショップでトリッカーズのゲリラセールがあり、普通では考えられない価格での入手に成功しました。
その価格、国内正規価格の半額以下。
買わない手はありませんでした。
大定番のカントリーブーツ
今回手に入れたのはトリッカーズのアイコン的存在であるこちら。
学生の頃に履いて以来、実に20年ぶりのカントリーブーツです。
バートンと同じく華やかさのあるフルブローグ。
トゥのメダリオンもバートンと全く同じです。
アウトドア由来のストームウェルトが使われていて、ウェルトがぐるっと一周するダブルウェルト仕様もバートンと同じ。
ピンキングやパーフォレーション、そしてレザーの重なり合いがとても美しい一足です。
この靴で一番気に入っているのはこのヒールセクションです。
ボリューム感のあるヒールパーツの力強さと、ブローギングの華やかさ、そしてバックステイの繊細な曲線による優雅さが調和する芸術的なまでの後ろ姿。
ハイトはレッドウィングの6インチより少し高めでしょうか。
短靴とブーツという違いがあるので当然ですが、ここだけはバートンと作りが大きく変わります。
ソールはバートンと同じダイナイトです。
このブーツは買う前からソール交換はコマンドソールと決めています。
やや減りの早い印象のダイナイトですが、今回は早くソール交換したいので減りが早いのも大歓迎です。
エスプレッソ バーニッシュト
今回選んだ色はEspresso burnished(エスプレッソ バーニッシュト)。
カントリーブーツの定番色はエイコン、マロン、ブラック、そしてこのエスプレッソの4色ですが、エスプレッソは他の3色に比べてややマイナーなイメージでしょうか。
実は春にバートンを買った時、エイコンにするかエスプレッソにするか迷って、履く時期のことを考えてエイコンにしたという経緯がありました。
そんなことがあって、秋にはエスプレッソのブーツが欲しいと思っていたので、めでたく念願成就です。
パラブーツのカフェもそうですが、この奥底に赤みを秘めたダークブラウンが個人的にとても好きなのです。
そしてこのエイジング。
色が抜けて明るくなり、色むらができることによってヴィンテージ感のある独特なエイジングをするようです。
バーニッシュトの名の通り程よく光沢をたたえたレザーなのでピカピカに磨いて履くのも良いですが、気兼ねなく履いてワークブーツのようなエイジングをさせるのも悪くなさそうです。
サイズ
サイズ選びは一か八かでした。
バートンとのサイズ感の違いを調べると、ほとんどのサイトでブーツの方がタイトにできているのでハーフサイズ上がお勧めとされていました。
同じようなフルブローグなので分かりづらいですが、バートンは4444、ブーツが4497Sという木型が使われていて、フィッティングは別物になるようです。
私はバートンがUK8.5なので、セオリー通りならUK9.0がジャスト。なのに今回のセールでは、エスプレッソのブーツだけなぜかUK8.5までしか用意されておらず。
そこで色々考えました。
バートン購入の時の記事にも書きましたが、学生時代に履いていたブーツはUK8.5だったはず。そして、あれから足は大きくなっていないはず。
バートンはUK8.0ではギリギリつま先が当たってしまったので、やや大きめのUK8.5を選択。仮にUK8.1というサイズがあればジャストであろうというサイズ感。
最終的にはトリッカーズはイギリス国内向けと輸出用で同じサイズ表記でも大きさが異なるという情報もあるので、迷ってもしょうがないという開き直りでUK8.5の購入を決意。
結果、手元に届いて試着したらぴったりでした。
いくらネットで情報収集できても、試着できない靴のサイズ選びは本当に難しいです。
プレメンテ
サイズに問題がなかったので、早速履き下ろし前のお手入れ、プレメンテです。
ワークブーツのように気兼ねなくなんて言っておきながら、しっかりお手入れしてから履くのです。そもそも私、ワークブーツも気兼ねなく履いていませんでした。
使うのはバートンの時と同じこちら。
コルドヌリ・アングレーズのビーズワックスクリームで保護膜を作り、しっかりツヤ出しして行きます。
まずは右足から。
ダークブラウンのフルブローグブーツにビーズワックスクリームのコクのある光沢で、まるで磨かれて黒光りする黒檀のような重厚感です。
両足を仕上げて紐を通したら準備完了です。
学生の頃はパラレルで履いていましたが、今はオーバーラップの気分です。
行く行くは平紐に換えても良いかもしれません。
色々と楽しみな一足です。
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