本格的に履き始める前にあれこれ準備をしていたJ.M.ウェストンの180シグネチャーローファー。
室内での慣らし履きから始まって、デリケートクリームとソールモイスチャライザーによるドーピング、さらにDIYでのつま先補強を経て、いよいよ本格的に履き始めました。
プラグにもシワがこの通り。
前回も書きましたが、レザーを柔らかくすることで屈曲性が良くなり、縦方向への硬さは早い段階からほとんど気にならなくなりました。
ただ、横方向の締め付けは相変わらず強烈で、数回履いたくらいではピクリとも馴染みません。
特に甲への当たりが強くて、いつもこの甲の痛さに絶えられなくなって履き替えを余儀なくされます。
午後になって足がむくんできたときなんて、石の靴でも履いてるんじゃないだろうかというくらいガチガチに締め付けられて、一歩一歩激痛に顔をゆがめるほどです。
そんな拷問具のような靴ですが、実はある方法を用いて着用6回目にして一日履き替えずに過ごせるまでに馴染ませることに成功しました。
今日はその方法をご紹介したいと思います。
家にあるものでなんとかしてみた
本来はじっくりと自分の足で革を馴染ませて、自分の足の形に革を伸ばして行くのが流儀なのでしょうが、今年の夏に間に合わせたい私には時間がありません。
かといって、ストレッチをかけるためにどこかに預けてしまうのはなんだか不安だし寂しい。そこで先日のつま先補強と同じくDIYでローファーのストレッチに挑戦してみました。
今回使ったのがこちらのグッズ。
- M.MOWBRAY デリケートクリーム
- 普段使っているハンカチ2枚
- シューツリー
靴のストレッチに使う器具は簡易的なものから本格的なものまで様々なものが売られていますが、今回は全て手持ちのもので試してみました。
デリケートクリームは専用のレザーストレッチに置き換えると、より効果があるかもしれませんね。
レッツ ストレッチ!
それでは使い方ですが、そんなに難しいことはありません。
余裕を持たせたい甲の部分が伸びるように、ハンカチを靴とシューツリーの間に挟み込むのです。
手順としてはハンカチを甲の内側に当てておき、そこにシューツリーをグッと押し込みます。
こんな使い方は想定されていないと思いますが、純正シューツリーは隙間が少ないのでより効果的に靴にテンションをかけることができますね。
ハンカチのたたみ方で厚さを変えれば、シューツリーの形状や靴のサイズ感に合わせて調整もできると思います。
レザーが内側から押されてピンと張っていることを確認したらデリケートクリームを塗って行きます。
一番伸びづらそうなサドルにたっぷり。また、サドルとソールの間の部分にもしっかりと塗っておきます。
私のは既にある程度伸びたので写真では塗っていませんが、実際はかなりの量を塗り込みました。
履いていない時は常にハンカチを挟み、デリケートクリームを何度か塗り込んでみたところ、2週間ほどで一日履き替えなくても済むまでに甲の部分を伸ばすことに成功しました。
これでようやくスタートライン?
あまりのキツさと痛さで、本気でサイズミスをしたかもと思うこともありましたが、あとはなんとか自分の足で馴染ませて行けそうな希望が見えてきました。
ようやくスタートラインに立った気分ですね。
とは言え、一日履き続けるとまだまだ足が悲鳴を上げるような状態ではありますので、夏に向けてじっくりゆっくり自分だけの一足に育て上げて行こうと思います。
ついでに初磨き
今までの人生で最も高価な靴に最初はおっかなびっくりでしたが、色々と手を入れたことによって良い意味で少しラフに扱えるようにもなってきました。
そこで、実はまだデリケートクリームしか塗ったことのなかったこのローファーに、初めてお手入れをしてあげることにしました。
使ったのはM.モゥブレィのクリームナチュラーレ[ニュートラル]。
何も塗らなくても自然で上品な光沢のあるレザーですので、クリームは極々薄く少量にとどめました。
少し荒れてきたソールにモイスチャライザーも塗り込み出来上がりです。
「10年後のジャストフィット」を夢見てまだまだ修行は続きます。。。
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