腰裏の修理を経てますます活躍中のネイビーシャンボード。
気付けば購入から早くも2年が経ちました。
この2年で着用回数はおよそ90回。雨に濡れたこともありましたが、定期的にきちんとお手入れをしてきたので、コンディションは上々です。
そのお手入れですが、今までリスレザーの最適なお手入れ方法を模索して、クリームだ、いやオイルだと試行錯誤してきました。
結果、適度な光沢と潤いを湛える理想的なエイジングを実現することができました。
が、その代償として失ったのが色。
綺麗だったネイビーは徐々に色が暗くなり、今では周りから黒の靴と思われる始末。
靴が黒っぽくなったこと自体にはそれほど困っていないのですが、問題は私がこれをネイビーの靴として履いていることです。
そのコーディネートで黒の靴はないでしょ!って思われていてもおかしくないということですからね。
そこで、もう一度ネイビーらしさを取り戻すために、新たなアイテムの投入です。
初の油性クリーム【サフィール ノワール クレム1925】
今回のお手入れに使うのはこちらの面々。
見慣れぬビン入りのクリームは今回初登場のサフィールノワール クレム1925です。
色はネイビーブルー。
パラブーツと同じフランスからやってきた油性クリームです。
以前、ブログのコメント欄にコロンブスのアーティストパレットで青みが復活したとの情報をいただいたので、同じ油性クリームのクレム1925を試してみるというわけです。
油性靴クリームとは?
靴に塗るものとしては乳化性のクリームと油性のワックスがありますが、この油性クリームは双方の良いところを併せ持ったスグレモノです。
ワックスのように表面に被膜を作ることによって乳化性クリーム以上のツヤ出し、補色、防水性向上の効果が得られるそうです。
今回は特に補色効果に期待をしての導入です。
油性のため、乳化性クリームのように革に潤いを与える水を含まないのですが、このクレム1925には保革効果のあるシアバターが配合されています。
また、ツヤ出し成分も蜜蝋やカルナバワックスなど天然成分が使われているようなので気分的にも安心です。
油性と言っても使い方は乳化性クリームと全く一緒というのが良いですね。しかも、使い方によっては鏡面磨きもできるというのが面白いところです。
投入! 使い方と効果は?
最初はツンとくる匂いを想像していましたが、天然成分配合のクレム1925は意外とナチュラルな香り。
最近思うのですが、匂いって重要ですよね。
塗る前に使い方をおさらい。
ビンに書いてあるイラストによると、、、
- ブラッシング
- 塗る
- 5分待つ
- ブラッシング
という手順ですね。
この「5分待つ」が重要そうです。
さて、シャンボードの方は紐を外してブラッシング→ステインリムーバー→デリケートクリームで準備万端。
まずは右足に塗ってみます。
すると、、、
ツヤがなくなって少し青みがかったのがお分かりいただけますか。
ちなみに白紐への色移りを避けるためにアイレットまわりとタンには塗りませんでした。
イラストに倣って5分待った後、ブラッシング。
いつもと違う、しっとりとしたこくのあるツヤが出ました。
ツヤが出ると同時に青みは少し落ち着いてしまったようです。
さらに左足も塗って5分でブラッシング。
これで両足完了です。
比較用に定点撮影してみましたが、この写真ではあまり違いが分かりませんね。
これではどうでしょうか。
冒頭の写真に比べるとほんのり青っぽくなったのがお分かりいただけると思います。
革自体が黒くなっているので、何かを塗ることによって劇的に青くなることは期待していませんでしたが、思った以上に青みを取り戻すことができました。
よく見ると革の色はほとんど変わりませんが、反射する光が青みを帯びていると言った雰囲気です。
油性クリームならではの艶っぽい光沢も気に入りました。
今後しばらくはこのクレム1925ネイビーブルーを使ってみようと思います。
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