先日ランニングシューズを買って、走る気満々の私。
他にもモチベーション維持のため、安いものですがウェアやサングラスなども揃えました。
さらにランニング中に音楽やランニングアプリの音声を聞けるようにしようと思い、こちらのイヤホンを買いました。
プラントロニクスのバックビートFIT 2100というスポーツ用イヤホンです。
プラントロニクスとは聞きなれないメーカーですが、私の思うランニング用イヤホンの条件を満たす唯一のイヤホンがこれでした。
ランニング用イヤホンの条件
今回、ランニング用イヤホンを選ぶに当たって出した条件はこの5つです。
- ワイヤレスである
- 防水性が高い
- カナル型ではない
- インナーイヤー型でもない
- 左右一体型である
ワイヤレスである
これは今やスポーツ用イヤホンとしては当たり前の選択かもしれません。
ケーブルによって動きを妨げられることもありませんし、ケーブルが服などに触れた時のタッチノイズも出ません。
ワイヤレスになると圧縮形式等により音が劣化したり、通信状態によっては音の遅延が気になる場合もあるようですが、音の劣化に関してはそれが気になる程の耳を持っていませんし、ランニング中にじっくりと音楽鑑賞をするわけでもないので問題ありません。遅延に関しても、秒を競うシビアなスポーツをするわけではないので、こちらも問題なし。
防水性が高い
ランニングは屋外で行うので、雨で壊れてしまうようでは困ります。
今のところ雨の中を好んで走ろうとは思いませんが、ランニングが習慣になってくると、身体が疼いて多少の雨でも走るようになると聞きます。また、降らないと思っていても雨は突然降ってきます。
また、耳に装着するという性質上、運動中にかく汗に対しても耐性がなければいけません。
バックビートFIT 2100はIP57等級の防塵・防水性能が与えられています。
○は防塵の等級で、0(無保護)から6(耐塵形)
□は防水の等級で、0(無保護)から8(水中形)
華奢に見えてしっかり保護されているバックビートFIT 2100はタフなスポーツシーンの頼もしいパートナーとなってくれそうです。
カナル型ではない
今回のイヤホン選びで一番譲れないポイントであり、一番手こずったのがこれ。
私、普段の通勤ではカナル型のイヤホンを使っています。
カナル型というのはこういうのです。
遮音性が高くて音楽を聴くのに適しているので、今やイヤホンの主流と言えるのかもしれません。イヤホン売り場に行ったら半分以上がこのタイプで、スポーツタイプに至っては8割ほどがこれでした。
カナル型のネックは、その遮音性の高さでまわりの音が聞こえなくなることです。走るにしてもトレッドミル走なら良いですが、外で使うにはちょっと怖いかなと。
それともう一点、外の音が聞こえなくなると同時に、体内の音が大きく聞こえてきます。
特に息をする音と足音が聞こえて耳に障ります。息をする時のゼーゼーハーハーはまだ良いのですが、普段は全く聞こえない足の接地音がビトンビトンと響いてくるのはとても気になります。
呼吸音と足音が気になったら、これはもう走るどころではありません。
インナーイヤー型でもない
ではインナーイヤー型なら解決かというと、そんなこともありません。
インナーイヤー型はアップルのAirPodsに代表されるこのタイプです。
耳の内側に引っ掛けて装着するタイプですが、私の耳はその引っ掛けるということができません。
子供の頃からイヤホンがポロポロ落ちて不便に思っていたのですが、調べてみたら私の耳には対珠と呼ばれる部分がなくてイヤホンを固定することができなかったのです。
AirPodsでランニングしている方も多くてカッコ良いなと思うのですが、残念ながら私にはできません。
そこでこのバックビートFIT 2100です。
Always Awareと名付けられたイヤーチップがしっかりフィットしながら、耳を完全に塞がないので外部の音もちゃんと聞こえます。
±20°程度の角度調整ができるようになっていて、耳に合わせれば長時間着用しても痛みも違和感もありません。
これぞ、まさに私が探していたイヤーチップです。
左右一体型である
バックビートFITには左右独立の3100も用意されています。
耳掛け式であれば左右一体である必要はないのかもしれませんが、ランニング中に片方落としたなんてことになると大変なので、私は左右一体型に絞って探しました。
落とすことにより紛失や故障のリスクもありますし、調子良く走っているところで中断するのも嫌かなと。
バックビートFIT2100は頭の後ろに回すバックバンド式です。バンド部分には反射塗料でラインが入っていて、夜間の安全性を高めてくれています。
バンドは頭を挟み込むような弾力性のある素材かと思ったら、クネクネと曲がるゴムに近い質感の素材でした。
コンパクトにまとめてポケットに入れることも可能です。
耐塵性が高いのでポケットに入れても安心なのが良いですね。
バックビートFIT 2100 その他の特徴
以上のように、私のランニング用イヤホンに対しての条件を見事に満たしてくれたバックビートFIT。
これ以外の特徴も紹介しておきましょう。
操作方法
操作方法は簡単です。
左右の円形部分で操作をするのですが、右耳側が物理ボタンで左耳側がタッチセンサーです。
右耳側でパワーON/OFF、音楽の再生/停止、曲送り、着信応答/通話終了、Siri呼び出しなどができます。
左耳側のタッチセンサーはデフォルトで音量の上げ下げが割り当てられていますが、専用アプリによってストップウォッチやタイマー機能、バッテリー残量確認、時刻読み上げなどにカスタマイズも可能のようです。
充電
充電はこの部分から行います。
端子は汎用性の高いUSB Micro-Bです。一応短めのケーブルが付属していますが、いつも使っているものが使えるのは便利です。
バッテリー容量は115mAh。2時間のフル充電で最大7時間、急速充電15分で最大1時間の音楽再生が可能。
待機時間はディープスリープ状態で最大6ヶ月(!)だそうです。
重量
バックビートFIT2100の重量はカタログ値約28g、実測27gでした。
左右独立型では片耳10g以下が当たり前の中で27gはとても重く見えますが、耳掛け式という形状とイヤーピースのフィット感で、重さは全く感じません。接触面の大きさが重さを分散してくれるのでしょう。装着したまま走ってもズレたり揺れたりしないので、とても快適です。
数値と実感は必ずしも一致しないということですね。
プラントロニクスって?
気になるプラントロニクスというメーカーですが、アメリカの音響メーカーで、ヘッドセットの世界的なトップメーカーなのだそうです。
主にオフィスや航空機向けのヘッドセットを作っていた会社のようなので、オーディオ関係で聞いたことがないのも納得。
その航空機向け小型化技術が買われ、プラントロニクスのヘッドセットはNASAによるアポロ11号の月面着陸計画にも採用されたそうです。
人類に月面からの第一声をもたらしたのはプラントロニクスのヘッドセットだったということですね。
そんなメーカーなので、信頼性が高いもはもちろん、音声を正確に再生する能力も高いのではないでしょうか。
これすなわちランニング用イヤホンに求められる基本性能です。
これは良い相棒に巡り会うことができました。
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