1年ぶりにランニングシューズを買いました。
ナイキのエアズームペガサス36です。
去年買ったのがエアズームペガサス35。
この一年間、ペガサス35とアシックスのゲルカヤノ23の2足体制で走ってきました。
現時点でペガサス35の走行距離は300kmほど。ランニングシューズの寿命の目安が一般的に500〜800kmと言われているようなので、今のペースで行けばあと1年ほどの寿命ということになります。
三日坊主にならずに続いているので、そろそろ新しいシューズを買い足してもバチは当たらないでしょう。
漠然と次の一足もペガサスシリーズが良いなと考えていたのですが、そんなところに現れたのがこのペガサス36でした。
Ekiden pack ペガサス36 Hakone
ペガサス36自体は去年の6月に発売されていたのですが、今回買ったのは年末に発売された限定モデル。
箱根駅伝に合わせてリリースされた「Ekiden pack(駅伝パック)」シリーズの一足で、その名もペガサス36 Hakoneです。
カタカナ「ナイキ」ロゴ
購入の決め手はこのカタカナロゴ。
通常スウッシュが入れられる位置に、このHakoneはカタカナで「ナイキ」と書かれています。
日本を代表する伝統のレースに敬意を表し、日本語の”ナイキ”グラフィックをあしらいました。
とのこと。
なんとも遊び心あふれるデザインに惹かれ、見た瞬間に購入を決意しました。
全部で5型が発売された駅伝パックシューズですが、ヴェイパーフライやズームフライなど他の4モデルにはカタカナロゴは使われていません。
駅伝パックの証
駅伝パックというのは、ナイキが箱根駅伝に向けて限定発売するシリーズで、
ランナーが駆け抜ける日本の山岳風景からインスピレーションを得て製作したシューズやウエア
です。
私が知る限り、2019年の箱根駅伝から始まって今回が2回目。
前回のシリーズにも使われていた駅伝パック共通のマークがこのペガサス36にも入れられています。
場所はインソール。
箱根の山とつづら折りの坂道、そしてタスキを図案化した和の雰囲気を感じさせるマークです。
普通は掠れて消えてしまう微妙な場所ですが、走る時は別のインソールを使うのでこちらは大切にしまっておくことにします。
「エキデン」ロゴ?
このペガサス36 Hakoneには地味ですがもう一か所レギュラーモデルと違うところがあります。
それはミッドソールに入れられたプリント。
通常、スウッシュ風車が入れられているポジションに、なにやら不思議なマークが入れられています。
しばらく見ていて気付いたのですが、もしかしたら「エキデン」の文字を組み合わせたものでしょうか。
ペガサス35との比較
ペガサス36はその名の通りペガサス35の後継モデルです。
ナイキのランニングシューズは2年周期でメジャーアップデートとマイナーチェンジを繰り返しているそうで、35→36はマイナーチェンジでした。
なので、並べてみると瓜二つ。
36ですでに何度か走ってみたので、その感想も交えて比較してみようと思います。
ソール
まずはソール。
アウトソールのパターンは見たところ全く同じです。
後ろが跳ね上がる独特なミッドソールも形状は一緒。
使われている素材はどちらもクシュロンですが、走ってみた感じ36の方が少し硬くて弾力が強い印象です。35のようにフカっと沈み込む感覚もありません
改良が加えられたのか、ロットによるものか、はたまた35がへたっただけなのか。
最初は違和感がありましたが、少し走ったらすぐに慣れました。全く同じよりは違いがあった方が使い分けができるので、この変化はむしろ歓迎です。
ヴェイパーフライに目が慣れてしまった今となっては特別厚底には見えないペガサスですが、今年行われるであろうメジャーアップデートでは更に厚底化が図られるのでしょうか。
アッパー
アッパーはエンジニアドメッシュ素材に中足部で足を固定するフライワイヤー、アキレス腱に触れない設計のヒールカウンターなど、基本的な設計は35から引き継がれています。
マイナーチェンジでどこが変わったのか、見て行きましょう。
レースステイ
35はレースステイを短くすることで、トゥまわりを締め付けから解放する工夫が施されていました。
36ではレースステイの下端位置はそのままに上端側に伸ばすことによって、トゥまわりの自由度を保ちつつよりフィット感を高めています。
タン
見た目に一番の違いとなるのが、このタンです。
とても薄くなり、形状も変わりました。
36のタンは左右非対称の形状で、外側が長く設計されています。薄く足に沿う作りになったことで、レースステイの延長と相まってフィット感が大きく向上しています。
35では紐をきつく締めてもどこかゆとりがあり、それが快適性に繋がっている部分もありましたが、36では気合をいれて走るときなどにタイトに締め上げることができるようになりました。
また、薄型化したことにより通気性がアップしている点も見逃せないポイントです。
通気性アップのメッシュ
通気性がアップしたのはタンだけではありません。
36には通気性を向上させた改良版メッシュが使われています。
これは少し走れば違いは歴然。冬の朝ランではスタート後しばらく寒い思いをしなければいけないくらいです。暑い時期のランニングでは熱を逃して、汗で蒸れやすいシューズ内を快適に保ってくれるでしょう。
また、ヒールカウンターまわりのクッションが薄くされ、通気性を向上させると同時に軽量化も図られています。
その他
他にもレースホールが紐に合わせてフラットな形状になって紐が捻れづらくなったり、フライワイヤーの露出が大きくなってより精悍な雰囲気になったりと、随所に改良の跡が見受けられます。
こんなところにスウッシュが入るのも地味に嬉しかったりします。
重さ
主にアッパーを薄くすることで、軽量化に成功したペガサス36。
28.5cmのペガサス35は287.5gでした。
同じく28.5cmのペガサス36は手元の個体で276.0g。
その差11.5g。
正直、違いを実感するのは難しい差ですが、この違いがフルマラソンなど長距離を走った時に結果に差を生むのかもしれません。
また、こういう技術積み重ねが更に革新的なシューズを生み出すベースとなって行くのでしょう。
サイズ感
35と36ではアッパーの作りの違いがあるのでフィット感こそ異なるものの、サイズに関しては同じで問題ありませんでした。
靴型(ラスト)は35がMR-10、36がMR-42となっているので、厳密にはどこかが違うのかもしれませんが、履いた感覚はほぼ同じです。
インソールも全く同じ形です。
走り続けるモチベーションに
さて、私にとって3足目のランニングシューズとなったペガサス36ハコネ。
より長く、より速く走れるように進化し続けるシューズ。ここまで比較をしておいて言うのもなんですが、私にとってはそんな機能性能もさることながら、「新しい靴を買った」という事実そのものも大切だったりします。
シューズを買った、ウェアを買った、ランニングウォッチを買った、サプリを買った。そのひとつひとつがランニングを続けるモチベーションになっています。
フルマラソンを完走できるその日まで、物欲をモチベーションに昇華して走り続けようと思います。
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