Horiは【アシックス】ゲルカヤノ23を手に入れた!

靴を一足買いました。

[Asics] GelKayano 23

アシックスのGEL KAYANO23(ゲルカヤノ23)です。

先日のナイキ エアズームペガサス35に続いて2足目のランニングシューズです。

Horiは【ナイキ】エア ズーム ペガサス 35を手に入れた!
靴を一足買いました。 とは言っても、いつもの革靴ではありません。 今回買ったのはこちら。...

実はペガサス35を買った直後に破格で売られているのを発見して、当時まだ一歩も走っていないのにもかかわらず2足目を買ってしまったのです。

というのも、ゲルカヤノは一足目のランニングシューズの有力候補だったのですが、買いに行ったショップにサイズがなくて諦めていたのです。現時点での最新モデルは2018年モデルのゲルカヤノ25ですが、2年落ちでも初心者には十分すぎる性能を持っているはずです。

スポンサーリンク

ゲルカヤノとは

初心者向けのランニングシューズについて調べると真っ先に名前の上がるゲルカヤノは、アシックスのランニングシューズの中でも定番中の定番的な位置付けのモデルのようです。

日本のみならず海外にもファンが多く、多くの初心者ランナーをフルマラソン完走に導いてきた名作シューズとも呼ばれています。

初代は1993に発売されたゲルカヤノトレーナー。
ゲルカヤノ23は23年目の2016年に発売された23代目のゲルカヤノです。

ゲルカヤノのモデル名は当時開発に携わっていたアシックス社員の榧野(かやの)さんに由来するそうです。

ゲルカヤノ23とペガサス35の違い

私にはこのシューズの性能を的確に語れるほどの走力はありませんが、先に履き始めたナイキのペガサス35との比較はできます。

[Asics] GelKayano 23

同じ初心者〜中級ランナー向けと言われるランニングシューズですが、試走してみると性格は結構違います。履き心地はもちろんのこと、走りに対する考え方そのものが違うと言っても良いかも知れません。

緩衝性

まずクッション性の違いです。

ミッドソールのクシュロンフォームと内蔵したズームエアでクッション性を実現しているペガサス35と同様に、ゲルカヤノ23はフライトフォームと呼ばれるクッションと要所に配置されたゲルによってクッション性を確保しています。

[Asics] GelKayano 23

透明の部分がゲルです。

アルファゲルと呼ばれるこの素材、アシックスの技術かと思いきや別の会社が特許を持つ素材のようです。
なので、靴以外にも色々なところに使われています。

Image from “三菱鉛筆

例えば筆記用具。UNIのアルファゲルは使った経験のある方も多いのではないでしょうか。

他にもG-SHOCKやスーツケースの防振材にも使われる汎用性の高い緩衝材のようです。靴としてはアシックスしか聞かないので独占使用契約でも結んでいるのでしょうか。

そんなゲルをゲルカヤノ23ではかかとの外側に見えるように配置しています。

[Asics] GelKayano 23

また、ボールジョイント部にも同じくゲルを配置。

[Asics] GelKayano 23

このゲルの衝撃吸収力がスゴいのか、ペガサス35に比べて足腰への負担が軽い気がします。腰痛持ちの私はペガサス35では走った後に腰に違和感が残ることがあるのですが、ゲルカヤノ23ではそれがありませんでした。卵を2階から落としても割れないというゲルが効果的に衝撃を和らげてくれているのでしょう。

逆に言うと、ゲルカヤノ23は衝撃を吸収してしまうのでペガサス35のような足を押し返すほどの反発力は感じられません。アシックスを履いて初めてクシュロン+ズームエアの反発力の強さを実感しました。

反発力がないのでそう感じるのか、オフセット(=シューズの前後高低差)がゲルカヤノ23の方が小さいのか、ゲルカヤノ23はペガサス35のように足が前に出て行きません。これが普通なのかもしれませんが、ペガサス35に慣れてしまった私には、自分の脚力のみで走っているという感覚でした。

安定性

安定性に関してはこの2足は全く別物です。

タイトなヒールカウンターと後ろに反り返ったソールで着地時のブレを軽減しているペガサス35に対して、ゲルカヤノ23はゲルによる衝撃吸収と樹脂製の外付けヒールカウンターでブレを防いでいるようです。

[Asics] GelKayano 23

2足のヒールの作りの違いは上から見ると良く分かります。

[Asics] GelKayano 23

ペガサス35はクッション少なめのタイトな作り。アシックスは内側に厚くクッションが施され、クッションごと外付けヒールカウンターでサポートする作りです。

さらにゲルカヤノ23は底に樹脂製のスタビライザーが取り付けられていて、足のねじれを防ぐ作りになっています。

[Asics] GelKayano 23

また、アッパーには至るところにテープが張り巡らされていてメッシュ特有のルーズさが抑えられています。

[Asics] GelKayano 23

メッシュの下に見えるネオンイエローも伸縮を抑えるテープです。

さらに、ペガサス35に比べるとゲルカヤノ23の方がレースステイが1アイレット分長く取られているので、調整の幅が広くよりタイトな締め付けが可能です。

[Asics] GelKayano 23

以上のように、ゲルカヤノ23は走行時の安定性と足のホールド性を考えられた作りになっています。

見た目ががっちりしているので履き心地は硬めかなと思っていたのですが、履いてみると足当たりはとてもソフトです。
タンにしっかりと厚みがあるので、紐を締めても窮屈な感じがありませんし、ヒールカウンターやスタビライザーの硬さを足で感じることもありません。
逆に一見柔らかそうなペガサス35の方が、フライワイヤーによる締め付け感がダイレクトで、小振りなヒールカウンターががっちりかかとを固定するので履き心地はタイトです。

ゲルカヤノ23はソフトな素材を使って広い面積で足を包み込み、外側から足を保護するように固定する作り。対してペガサス35は最小限の面積で足をダイレクトにホールドして、その他は足の自由度と通気性を確保する作りと言えるかもしれません。

重量

[Asics] GelKayano 23

そんなサポート力の高いゲルカヤノ23なので、ペガサス35と比べるとやや重いです。

モデル 重量
アシックス ゲルカヤノ23 353.0g
ナイキ ペガサス35 287.5g
[参考]アシックス ゲルライトⅢ(スニーカー) 391.0g

※サイズはいずれも28.5cm

それでもゲルライトⅢより軽いのは超軽量クッション素材フライトフォームのおかげでしょうか。

ランニングシューズにおいて軽さは正義ですが、長距離を走った際に重さを補って余りあるメリット(=安定性と快適性)がゲルカヤノにはあるのでしょう。

選べるワイズ

私がゲルカヤノを一足目候補にした理由は、国内メーカーではめずらしく幅が選べるからです。

ゲルカヤノ23は幅をスリム/レギュラー/スーパーワイドの3種類から、現行モデルのゲルカヤノ25も3種類(ナロー/スタンダード/エキストラワイド)から選べるようになっています。さすが世界中で愛されるランニングシューズですね。

私が選んだのはもちろんスリム。

[Asics] GelKayano 23

感覚としてはペガサス35と同じくらいのフィッティングです。

まだ始まったばかり

さて、図らずも最初から2足体制となってしまったランニングシューズ。

軽さと反発力を使って、テンポとスピードで気持ち良く走れるペガサス35。
安定感と衝撃吸収でダメージを軽減して、長い距離をじっくりと走れるゲルカヤノ23。

それぞれ個性が違うので、トレーニングの目的や気分に合わせて使い分けて行くことにしましょう。

と言いながら、すでに気になるシューズがいくつか。。。

靴そのものがランニングのモチベーションになってきている気がします。

コメント