先日ツイッターのフォロワーさんからこんな相談を受けました。
「レッドウィングの激安通販サイトを見つけたのですが、なんだか怪しいんです。これって大丈夫でしょうか?」
もちろん私はレッドウィングの関係者でもありませんし、ネットショッピングの達人でもありません。確実なことは言えないのですが、そのサイトはどう見ても怪しかったので、注文はやめた方がいいのではと進言させていただきました。
私もレッドウィングについてインターネットで調べることが多いのですが、やはりたまに怪しい激安通販サイトに行き着くことがあります。
今日は今まで見た怪しいサイトの傾向をまとめてみたので、今後の参考にしていただければ幸いです。
怪しいレッドウィング激安通販サイトの傾向
今回はケーススタディのサンプルとしてこんなサイトを用意させていただきました。
ttp://www.stwax.top
また、相談いただいたサイトがこちらです。
ttp://www.adekhu.win
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アクセスする場合はURLの頭に”h”を付け
てご自身の責任でアクセスしてください。
紹介したサイトが詐欺サイトと断定する
ものではありませんが、こちらのサイト
では購入はもちろん、個人情報の入力等
も絶対に行わないでください。起きたト
ラブルに関して一切の責任を負いかねま
す。
サイト閉鎖等でアクセスできなくなって
いる場合は”CONTACT”からお知らせい
ただけると助かります。
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☆2016年4月11日追記
残念ながら早速サンプルサイトがアクセス不能になってしまいました。トップページだけですがアーカイブしておいて良かったです。
トップページのアーカイブはこちら
サイト名が怪しい
サンプルサイトの名前は「THE SHOES」。相談いただいたサイトは「NOWe」です。
傾向としては一般名詞や単純な単語が使われていることが多いです。これは特徴のないサイト名にすることで検索しにくくして、評価や苦情などの口コミにアクセスできないようにする狙いがあると見られます。
数年前ですが、インターネットで詐欺を行っていた実在の会社があって、その社名が「インターネット」だったというニュースがありました。「インターネット 詐欺」などと検索しても、本当の情報は埋もれてしまって見つけ出すことはほぼ不可能でしょう。
写真がおかしい
怪しい激安通販サイトは写真がおかしい場合が多いです。チェックポイントとしては、まずは写真が不揃いでないか。
特に「NOWe」は色々なサイトから写真を引っ張ってきているようで、写真が不揃いすぎて不自然です。
「THE SHOES」は写真が揃っていていかにも自社で現物写真を撮っていそうな雰囲気ですが、残念ながら全て正規取扱店のTHREE WOODさんの写真です。
商品の詳細ページでは「NOWe」がフットモンキーさん、「THE SHOES」がTHREE WOODさんの正規店を示す”盾”の写真を盗用していますね。悪質です。
品揃えがおかしい
これは先ほどの写真がおかしいことの理由でもあるのですが、怪しい激安通販サイトでは品揃えおかしい場合があります。
特に「NOWe」では一部の正規取扱店でしか販売されていない復刻アイリッシュセッターシリーズと、私も履いている国内未発売の805xシリーズやベックマンオックスフォードも品揃えされています。
国内正規取扱店が並行輸入品を販売することはないので、これはおかしいと気付けます。
また、何年も前に廃番になったモデルや、ほぼ完売しているはずの限定モデルでも全サイズ注文可能というのも怪しいポイントですね。
支払い方法がおかしい
ここから先は一般的な詐欺サイトの見分け方になりますが、怪しいサイトでは基本的に先払いのみで着払いの選択肢は用意されていないようです。
銀行振り込みのみのケースとクレジットカード決済も可能なケース、またコンビニ払いまでできるケースもあるようですが、いずれにしても先払いで入金確認後の発送という場合がほとんどです。
日本語がおかしい
紹介したどちらのサイトも、ぱっと見は普通の日本語サイトです。トップページはおそらくどこかの通販サイトのコピペで作っているのでしょう。
ですが、会社概要やFAQ系のページに入ってみるとボロが出ます。
「THE SHOES」の”よくあるご質問”ページの例
10:注文の数量が一つ以上の場合、単価が下げてできますか?
弊社製品の価格は受注数と関わりますため、発注製品数が多ければ価格も安くなります。ロット数を受注させてよろしいです。
続いて「NOWe」の”よくあるご質問”の一文。
注文の数量が一つ以上の場合、単価が下げてできますか?
弊社製品の価格は受注数と関わりますため、発注製品数が多ければ価格も安くなります。ロット数を受注させてよろしいです。
あれ?一緒??
書いていて気付きましたが、よくあるご質問ページが全く一緒でした。。。
同一人物がやっているのか、片方がもう片方を正しい日本語だと思ってコピペしたのか。
いずれにしても信頼できる通販サイトには書かれていないオリジナルの文章は、こんな風に不自然な日本語である場合が多いですね。
他の部分と合わせて読んでみると、これが(詐欺ではなく靴屋という意味での)同業者の大量発注を狙った記載だと分かるのですが、きっと”あわよくば一攫千金”を狙っているのでしょうね。
会社概要がおかしい
「NOWe」のトップページに書かれている株式会社TIEという会社。住所や電話番号、代表者の氏名まで書かれていてそれらしく見えますが、相談いただいたフォロワーさんが調べたところこの住所はお寺だったそうです。
お寺の住職が輸入商品で通販サイト運営?なくもないのかも知れませんが、怪しいですね。
「THE SHOES」にいたってはどこを見ても法律で義務付けられているはずの事業者名の表示がありません。”会社情報”のページにも書いていない始末。
これは明らかに怪しいので、逆に嘘でも何か書いておけば良いのにと思ってしまうレベルです。
購入してしまったらどうなるの?
それでは、もし紹介したような怪しい激安通販サイトで商品を購入してしまったらどうなるのか。
これは私にも分かりません。
ちゃんと商品が届く可能性もなきにしもあらずですが、個人的には到底そうは思えません。
お金だけ取られて何も送られて来ず、連絡も取れなくなってしまうのか。
ニセモノが送られてきてホンモノと言い張られてしまうのか。(そんなに多岐にわたるニセモノを用意しているとも思えないので、前者の可能性が高いでしょうか。)
クレジットカード決済をしている場合はカードを不正利用されてしまう可能性も捨てきれません。また氏名、住所、メールアドレスなどの個人情報はどこかに売られてしまうなんてこともあるようです。
万が一、ダマされた!という場合は、やはりまずは警察に届けるのが良いでしょう。
振り込んだ口座などから他の被害と照らし合わせて、詐欺と分かれば振り込め詐欺救済法によって口座を凍結、運が良ければお金が戻ってくるという場合もあるそうです。
でも、そんなことに巻き込まれる前に、まずは被害に遭わないように今回のケーススタディを活用して信頼できるサイトかどうかを見極めることが大切ですね。
どうか、安全でハッピーなレッドウィングショッピングを!
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