靴を一足買いました。
ネイビーのシャンボードに続く2足目のパラブーツ、ダブルモンクの”ウィリアム”です。
今年の夏はシャンボードとJ.M.ウェストン180のネイビーコンビに大活躍してもらいましたが、お盆を過ぎたらもう秋の装い。
仕事で履ける茶系の短靴を探していて、シャンボードのカフェを見に行った骨董通りの直営店で出会ってしまったのです。
絶対に買わないと思っていた一足
出会ったと言っても、この靴の存在自体は結構前から知っていました。そして、この靴は買うことのない靴だと思っていました。
まず、ダブルモンクという特殊性。そして、誤解を恐れずに言えば、このもっさり感、そこはかとないオヤジ臭さ、ふにゃふにゃのレザー。。。この靴の魅力は分かる人にしか分からない、そして自分は分からない側の人間なんだろうと思い込んでいました。
が、直営店で見た瞬間にその存在感に射抜かれてしまいました。
こうなると視点が変わるもので、もっさり感は適度なボリューム感に、オヤジ臭さはオトナのシブさに、柔らかいレザーは吸い付くような履き心地に、その全てが愛しくなるから不思議です。
それまで何度も見たことがあって、手に取ったこともあったのに、本当に不思議です。
シャンボードと比べたサイズ感
私が愛用中のネイビーシャンボードはサイズがUK8.5。
ネット上で調べた限りでは、ウィリアムはシャンボードと同じサイズで大丈夫という意見が多いですが、試着をしてみたところウィリアムはUK8.0がジャストでした。
シャンボードのUK8.0はつま先が当たってしまって絶対に無理だったので、ウィリアムの方が捨て寸が多めに取られているのでしょう。足囲、足幅関係なく、足長のみで靴選びをする私にとっては、これがあるので通販が怖いのです。
ちなみにシャンボードに比べて甲も少し低めでフィット感が良く、履き口も浅いのでシャンボードのようにくるぶしが当たって痛いなんてこともなさそうです。
直営店のスタッフさんによれば、シャンボードより遥かに日本人の足に合っているとのことで、履いてみて納得でした。
初めてのダブルモンク
この靴は私にとって初めてのダブルモンク。
今まで履いたことのある靴のほとんど全てが紐靴。今年になって初めてスリッポンのローファーを買いましたが、モンクストラップ、ダブルモンクは履いたことがありませんでした。
ストラップを両方外すとこんな感じ。
ダブルモンクと言うと、足首側のバックルステイがゴムのものしか見たことがなかったのですが、このウィリアムはバックルステイまでしっかりレザー製。ゴム製だとホールド感に不安があったので、これは嬉しいポイントでした。
経年変化が楽しみなスコッチグレインレザー
パラブーツのウィリアムはリスレザー仕様のものもありますが、このコニャックは型押しのグレインレザー製です。
ウィリアムのおかげでひとつ賢くなりました。
先ほども書きましたが、本当に柔らかいレザーです。柔らかすぎて頼りなく感じるくらい。でも、履いてみると最初から吸い付くようなフィット感で、印象はガラリと変わります。
クッション性の良いマルシェⅡソールも手伝って、履き心地は上々です。シャンボードのパラテックスソールに似ていますが、ヒールパーツが別になったパラテックスソールに対して、こちらはヒールまで一体成型になっています。
ヒールのみの交換はできないでしょうが、足馴染みの良さではこちらに分がありそうですね。
レザーは型押しされていても、トゥはテンションがかかっていてツルツルです。ポリッシュしなくてもトゥだけ光らせることができそうですね。
最初はブラウンを買おうと思ったのですが、コニャックの陰影があって立体感のあるところと、明るめでもキズや汚れが目立たなそうなところが気に入って、コニャックに決めました。
直営店のスタッフさんが仰るには、変色も含めた経年変化が楽しめるとのことなので、これからどうなって行くかが楽しみです。
プレメンテをして早速履き下ろしですが、その様子はまた次回の記事とさせていただきます。
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