【パラブーツ シャンボード】がライニング修理から帰ってきました

ライニング修理に出していたシャンボードが戻ってきました。

[Paraboot Chambord Nuit]

骨董通りのパラブーツにお願いして3週間ほどでの帰還です。

【パラブーツ シャンボード】をライニング修理に出しました
ひとつ前の記事でお手入れをしたウィリアムと同じく仕事用にしているパラブーツのシャンボード。 ...

元々見積もりまで1週間、そこから修理で3週間ほどという案内だったので、予定より早く上げていただけました。

スポンサーリンク

修理箇所のチェック

それでは、あの擦り切れて穴の空いたライニングがどうなったか。早速ご覧ください。

[Paraboot Chambord Nuit]

穴の空いたかかとの後ろと外側を一枚の革で覆ってキレイに隠していただきました。外側の穴は幅が広かったので後ろと一緒にできるかどうか、、、と言われていたのですが、見事に一枚で仕上がっています。

補修に使われている革は元々ライニングに使われている柔らかいシボ革ではなく、もう少し硬めのスムースレザーです。丈夫な上に摩擦が減って元のライニングより耐久性は高そうです。
ちなみに同じく穴の空いた小指の位置も同じ革パッチで補修してあります。

こんなに小さな革でもしっかり新しい革の匂いがして気分が高まります。

[Paraboot Chambord Nuit]

ステッチは元穴を丁寧に拾って縫ってあるので、革の色が変わっていること以外は全く違和感がありません。
パッチの両端は薄く漉いてあるので段差ゼロ。これぞ職人技ですね。

更にコバを元のライニングと同じネイビーに塗ってあるので外から見てもパッチの存在感はありません。

パラブーツの修理の委託先ってどこなのでしょう。少し気になります。

履き心地の変化は?

先ほども書いたように修理箇所に段差がないので、履いていて修理痕が気になるということはまったくありません。

ただ、ひとつ違いを感じるとしたらかかとのホールド感の微妙な変化です。
境界に段差がないとは言ってもパッチ自体は1mmほどの厚さのある革です。

[Paraboot Chambord Nuit]

この厚みによってかかとのフィッティングが若干タイトになりました。

元々シャンボードはヒールまわりの作りが大きくてかかと浮きが気になっていたので、これは嬉しい副作用です。

[Paraboot Chambord Nuit]

修理をしてみて

修理前は、これ以上穴が広がったらどうしよう、表の革まで傷んだらどうしようなどと考えながら履いていましたが、修理したことでダメージを気にせず気持ち良く履けるようになりました。

実はこれが今回の修理の一番の効果かもしれません。

購入店での修理とは言え、委託先で純正以外の素材が用いられて継ぎ接ぎになることにわずかながら抵抗がありましたが、修理をしてみれば気分良く履けて寿命が延びることの方が遥かに愛靴のためになると痛感しました。

[Paraboot Chambord Nuit]

今回の修理は両足のかかとと左足の小指の当たる部分のライニング補修で、料金は税込6千円程度。

パラブーツのライニング修理を検討している方の参考になれば幸いです。

コメント