レッドウィング・ジャパンから一部商品の価格改定がアナウンスされました。
新価格は2019年9月1日から
今回の値上げは2019年9月1日付で行われます。
値上げになる品番と新旧価格は以下の通り。
新旧価格リスト
品番 | モデル | レザー | 新価格(税抜) | 現価格(税抜) |
875 | 6インチ モック |
オロレガシー | 37,900 | 36,900 |
8861★ | ホーソーン ミュールスキナー | |||
8876 | カッパー ラフ&タフ | |||
8173 | ホーソーン アビレーン | |||
8179 | ブラック クローム | |||
8875 | オロラセット ポーテージ | 9874 | アイリッシュセッター モック |
ブラック クロンダイク | 42,900 | 41,500 |
9875 | ゴールドラセット セコイア | |||
9878★ | アイリッシュセッター モック/ビブラム |
ブラック クロンダイク | ||
9879★ | ゴールドラセット セコイア | |||
8151★ | 6インチ ラウンド |
ホーソーン ミュールスキナー | 34,900 | 32,400 |
9111 | カッパー ラフ&タフ | |||
8165 | ブラック クローム | |||
8166 | オロラセット ポーテージ | |||
9870 | アイリッシュセッター ラウンド |
ブラック クロンダイク | 38,900 | 37,000 |
8080 | アイアンレンジ | ブラッククローム | 41,900 | 37,900 |
8081 | アンバー ハーネス | |||
8876 | カッパー ラフ&タフ | |||
8113 | ホーソーン ミュールスキナー | |||
8085 | カッパー ラフ&タフ | |||
8119 | オックスブラッド メサ | |||
9411 | ベックマン ラウンド | ブラックチェリー フェザーストーン | 45,900 | 41,500 |
9413 | チェスナット フェザーストーン | |||
9414 | ブラック フェザーストーン | |||
9416 | シガー フェザーストーン | |||
9060 | ベックマン フラットボックス | ブラック クロンダイク | ||
9096 | キャバリーチャッカ | ブラック エスカイヤ | 49,900 | 46,000 |
★は2019年9月下旬発売予定
モデルによりまちまちですが、1,000円から4,000円程度の値上げになるようです。
今回の値上げから見えてくること?
公式サイトを見ると、今回の値上げの理由は「原料価格高騰による製造コスト上昇のため」と、よくある説明がされています。
でも、この理由なら前回、前々回の値上げの時のようにもっと多岐にわたる品番で値上げされて然るべきではないでしょうか。
好意的に受け取れば、この品番数に留めてくれたと思えなくもないですが、リストアップされた品番を見るとそうとばかりも思えなくなる部分があります。
新作が発売前に値上げ?
まず気になるのがこの秋の新作。
未だ公式発表もないまま、一部販売店で予約がスタートしていますが、、、
例年9月下旬発売の新作7品番のうち、4品番もが9月1日から値上げとなります。
発売前に値上げというのは過去に例がありません。
まだ販売実績がないので値上げというのもおかしな話ではありますが、2月の展示会時点では確かに旧価格で発表されているので、販売店にとっては値上げに他なりません。
通常であれば値上げを見越して展示会時点で価格設定をしておくべきですし、今まではそうでした。
受注を受けてから値上げ通知なんてことでなかったら良いですが。。。
この場当たり的ともいうべき異例の値上げ。
トップ交代による急な舵切りでもあったのでしょうか。
据え置き?廃番?
もう一点不可解なのが、アイリッシュセッター ラウンドトゥの9870(ブラッククロンダイク)が値上げになるのに、9871(ゴールドラセット)がリストに載っていないこと。モックトゥは9874と9875が揃って値上げなのに、なぜラウンドトゥは片方なのか。
他にも、ベックマンフラットボックスやキャバリーチャッカも他の色展開があるにもかかわらず1色ずつしかリストアップされていません。
普通に考えれば、リストに載っていない=単純に価格据え置きですが、値上げの理由が「原料価格高騰による製造コスト上昇のため」となると、例外があるのはなんとも理解に苦しみます。
一部でトップ交代によりラインナップに大鉈が振るわれるという噂もあるので、もしや廃番、、、なんて可能性もなきにしもあらずでしょうか。
値上げ品番の選定基準?
そもそも、今回の値上げ品番には偏りがあるように思えます。要は販売数の多い品番=主力品番に偏りすぎてはいないでしょうか。
穿った見方をすれば、増税に乗じてオフシーズンに主力品番の値上げを行い、その差額でしっかり稼ごうという意図を感じてしまいます。
だとすると全てではないにしろ、先述のリスト外品番廃番説も説得力を増してきます。
何度も言いますが、値上げの理由が「原料価格高騰による製造コスト上昇のため」であれば、一部の品番にその差額を転嫁するのではなく、薄く広く値上げするのが妥当ではないかと思います。
価格推移
ここまでネガティブなことも書いてきましたが、おそらく9割方私の考えすぎであろうと思います。
レッドウィングに限らず、革製品の市場価格はここ数年上がる一方です。私のレッドウィング熱が再燃した2012年以降も、何度か値上げがあり消費税の増税もありました。
そこで、その当時から今回の値上げ、そして10月の増税によりどのくらいの価格上昇になるのか計算してみました。
※価格欄の括弧内は税込価格
価格改定・増税 | 9011(9411) | 875 |
〜2012年 7月 |
36,400 (38,220) |
28,400 (29,820) |
2012年8月 (値上げ) |
38,000 (39,900) |
31,400 (32,970) |
2014年8月 (値上げ) |
39,500 (42,660) |
33,000 (35,640) |
2015年6月 (値上げ) |
41,500 (44,820) |
36,900 (39,852) |
2019年9月 (値上げ) |
45,900 (49,572) |
37,900 (40,932) |
2019年10月 (増税) |
45,900 (50,490) |
37,900 (41,690) |
値上げ率 | 126% (132%) |
133% (139%) |
本体価格で考えると、ここ7年ほどで9011が26%、875が33%の上昇です。
かなりの上昇率ですが、これでも靴に関して言えば決して高くはないのでしょうか。
レッドウィングのクオリティを考えれば、やっと妥当な価格になったか、まだ安いくらいなのかも知れません。
これから買うならもちろん安いに越したことはありませんが、すでに持っているとなると、値上げされればされるほど自分の靴の価値が上がっていくということなので、考え方によってはお得です。
いずれにしても、値上げ対象品番の購入を検討している方は、8月中の購入が絶対的におすすめです。
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